BLUEPRINT その⑥ スクリューウエイト


<パールクローム仕上げ綺麗です>
PING BLUEPRINT アイアンはいわゆるマッスルバック
キャビティや中空加工等で重量を再配分する構造や、重心位置を偏置する機構は持ちません。シンプルです。


<あ、メッキ微妙~~>
と、言いながらBLUEPRINTはしっかり一工夫されていて、トゥー側に重量調節のためのスクリューポートが設けられています。
これを見たときに「マッスルバック最大の問題点がクリアされた!!」と思いました。
やっぱPINGだなーって(笑)


ネットで「マッスルバック」と検索すると、打感だとか、操作性が高い的な話がたくさんポストされていますが・・・

そんな話よりも前に我々一般ゴルファーがマッスルバックのセットを組む際には、とても大きな問題があります。

それは・・・

ヘッド重量の調整が出来ないことです。

設計段階でヘッドには各番手ごとの規定重量が設定されているはずですが、大量生産品である以上その重量には必ずバラツキが生じます。
(極端にオーバーウエイトなヘッドの調整は難しそうですので、おそらく軽い仕上がりになっていると想像してます)

PINGの場合だと、バックフェイス面のCTP(カスタムチューニングポート)にウエイトを挿入することで最終的な仕上がり重量を設定できます。
メリットは、ウエイト挿入位置を設計の段階で織り込めるため、クラブ性能に大きな影響を与えずにヘッド重量をアジャストできる事にあります。

しかし、マッスルバックではこの手法は使えません。


<コンパクトなヘッド>
重量をそろえる手段としては・・・
①重量の合うヘッドを探す
これが理想ですがコンシューマ的には事実上使えない。
ヘッド単体を入手するのは一般的で無いし、仮に10セット分100個近いヘッドを確保してもその中からマッチングの良い組み合わせを抽出できるとは限りません。
メーカーが保有する大量の在庫の中から任意のヘッドを選択する事が出来る一部のゴルファーのみが使える手法と考えられます。

②シャフトスリーブを挿入する
これが従前から行われている方法。
shincyu2
<↑こいつwww>
真鍮製のものが多いようですが、これをシャフトに挿入してからヘッドに組み付けます。数字上は簡便に設定重量でクラブを組む事が出来るようになります。shincyu
<このクソ長いのはなんなんだwww>
ちらっとAmazonを覗いてみると、10gなんてやつも普通にあります。

で、このスリーブが最大の問題点。
ウエイト挿入によりシャフト側の重量が増加します。
結果としてクラブの重心点がシャフト側に偏位することになる。
ヘッド重量にもよると思いますが、2gでも重心点が計測上数ミリずれると言われてます。(重心点からウエイト挿入部までのモーメントアームが長いので数gでも効いてしまうのでしょう)
極端なケースだと10g以上とか、鉛テープをパンパンに詰め込んだりしているものもあるようなので、そんなクラブだと重心点がかなりシャフト側に偏位してしまっている事になる。
そのまま本来の重心点でインパクトするとクラブはそっぽを向いてボールはまっすぐ飛びません。応力も逃げるので飛距離やスピン量にも影響が出る。
さらにゴルファーが代償的にスイングやインパクトを変えてしまうという悪循環に陥る。

静的なクラブ重量やスイングバランスが当てにならないというのはこういったアッセンブルが業界的に常態化しているのが背景にあるからかもしれません。


<ピントだなー笑>
しかしながら、①の方法が採れない以上、クラブを組む段階でのウエイトによる重量調節はやむ得ないものとします。
理想は重心点の重量を増やす事ですが、マッスルバックはヘッドの内部中央へはアクセスできません。
極力重心点に近い部分にウエイトを配置する事でクラブ性能に影響を及ぼさない形でヘッド重量を調節する感じでしょうか。
(バックフェイスに鉛貼る的な感じになるとは思いますが、シャフトに詰め物するよりは遙かにましでしょう)

image
<これはG410です>
BLUEPRINTの場合はトゥ側にスクリューポートがある事で、
ヒール側にウエイトを入れてもカウンターバランスとしてトゥー側重量も増やせます。
ヘッド重量を増やしながら重心点の適正化が図れることになる。
慣性モーメントの観点からも重心点から離れた場所に任意のウエイトを配置出来るのは有用です。
マッスルバックだけどいままでのCTPヘッドと同様に重量調整が出来るという事になります。すごいな。

「うちは標準価格で安くできないけどちゃんとやりますんで~」的なショップだと新しいセットは一旦全バラ。詰め物外して、重量取り直してシャフトまっすぐに挿し直したりしているという恐ろしい現実があると考えると、このトゥー部分でヘッド重量が変えられるのはホッとする(笑)

PINGジャパンの場合、オーダーが入った段階で担当クラフトマンがヘッドを並べてアライメント取ってからシャフトを組んで的なフローで納品してくれるので、ヘッド重量が1つだけ大きく異なるというような事は生じにくいと思いますけどね。
(クラブ総重量でしかわからないので実際は不明ですwww)

引き続きBLUEPRINT使っていきたいと思います。

This entry was posted in PINGでゴルフな日々, BLUEPRINT, Iron(アイアン). Bookmark the permalink.

コメントを残す