私は左利き -パターのロフト-

PING REDWOOD ZB
私は左利きです。
レフティって事では無く、利き「目」が左です。(まー手もホントは左利きなんですけど・・・)
「手」と同じように「目」にも各々視覚の基準とする側があり、実際に両目で見ていても常に効き「目」主体でモノを見ています。
特に作業(運動)を伴うような場合には実行動作のフィードバッグとして視覚からの情報は非常に大切ですので、必ず利き「目」で運動基準点を捉えています。

で、パッティングの話なのですが、アドレス時に、利き「目」の存在は特に意識はしていません。
ところが、前述したように各々利き「目」があるので、真上から見ていたとしても実際には左右どちらかにズレています。
統計上、日本では利き目が「右」の方が多いというデータが出ています。
とすると、客観的にボールをまっすぐ見下ろしている頭の位置でも、利き目が「右」の人はフェイスが被って見える事になります。
そのため、利き「目」である右眼に入力される視覚情報がまっすぐ見下ろした状態まで、フェイスを寝かすか、右足に乗っていく事になります。
結果的にパッティング時のインパクトロフトが増え、「キャリーの出過ぎ→飛びすぎ→距離感の喪失 」という感じになる(のかと思います。)

一方利き目が「左」の場合は、逆にまっすぐ見下ろしていてもフェイスが開いているように見えるためにハンドファースト風にアドレスし、実質的なインパクトロフトが減少します。
すると「キャリーが出ない→ショートorラインが出ない」等のパッティングミスの誘因となると考えられます。
またミスヒット時の不正なスピンもこちらのケースのほうが起きやすいと思われます。

そんなことも気になって今回ZBのオーダー前にパッティングの軌道解析(iPINGではありません。)と弾道解析をしました。
自己評価的には軌道も弾道もクソかと思っていたのですが、Karsten Anser・Anser4で自分でも意外なくらい安定したストロークでした。

次に弾道ですが、持ち込んだパターのすべてでキャリー不足。
ヘッドによってはインパクトロフトがマイナスになっている時もありました。
ロフト6°のパターでパッティングしてみると、綺麗にキャリーが出てラインが出る転がりになりました。
ま、コースで6°ってのは、やりすぎのケースが多いそうで、計測上も4°~5°辺りが適正のようです。

ちなみにPINGのパタースタンダードロフトは3°です。ジャイパターも含めて手持ちのパターを実際に計測してみると・・・

PING Karsten Anser 2.50°
PING Karsten Piper 2.00°
PING iN D67 1.00° *US
PING Scottsdale Wolverine C 2.00°
PING Scottsdale Pickemup 4.50° *US
PING Anser Putter Anser4 3.10°
PING Anser Putter Anser5 3.10°
(Anser4と5は借り物)

と適正値を示しているのは最新のAnserパターの2本のみ。
軒並みアンダーロフト。アメリカーンを混ぜてしまうと1°~4°超とバラバラでした。
あれまー!(っていうかUS雑すぎじゃね?)
特にD67は全然距離が出なくて、強打→スーパーバックスピンとさっぱりだったのですが、ロフトとライ角もその一因にありそうです。

ちなみに届いたREDWOOD ZBは4.2°指定ロフト4.0°) でした。

やはりお高いパターは精度もよいのでしょう。
これ、オーダー時にロフトを多少変更するとくみ上げ後のリアルロフトを出荷前にクラフトマンがちゃんと見てくれそうですねー。

ちなみにゴルフは右打ちなのですが、お箸は左、電話も左、車も左ハンドルで右シフトのほうがラップタイムが良いです。ボードはグーフィーなのですがレギュラーで組んでスイッチスタンスで乗ります。仕事で夢中になると器具その他を左手で握りしめている事も多いです(笑)

右打ちの利き腕「左」、利き目「左」 な野郎はヘッドを上からきつい角度で入れてくるタイプが多いそうで、パットはヘタッピなんですって!!(才能が無いということか・・・・)

「中尺・長尺はどうですか?」

だって・・・
それはできん。この間あんな事書いたばかりなのに・・w

<追記>
様々なストロークタイプの人がいるので、一概にこの話だけで括るのは迂闊な感もありますが、いわゆる多ロフトのパターはこの利き「目」の話だけで考えると半数以上のゴルファーには合わないということになります。
計測してくれた方もショップやスタジオのグリーンマットではボールの出方が目に見えて変わるので、飛びつく人も多いそうなのですが、実際にはアッパーブローの人が結構多くて、インパクトロフトはヘッドのリアルロフト以上についてしまい、コースでは今一つなパターンがほとんどのようです。
特に重量物を分散配置しているマレット型のヘッドを使われている方は特にこの傾向が強くみられるとのこと・・・
いやー奥が深いですねー

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0 Responses to 私は左利き -パターのロフト-

  1. hrglss says:

    ライ角でストローク安定度そんなに違うもんですか。参考になります。
    ライ角オレンジのTOMCATを作ったら非常に打ちやすいというか安定してる感じがあるんですが、おそらく利き目との関係で特にショートパットの方向がどうもしっくり来ないので昔のパターに戻そうかと思ってますが、昔のパターはライ角ブラック相当でどうもストロークが安定しないような・・・と。
    まあ方向出しやすいオレンジ作れって事なのかもしれませんが。
    ロフトもデイブ・ペルツはベント2度、バミューダ5度と芝によって変えるのがいいとか言ってますが、マイケル・ブリードはマイナス3度でインパクトするのがいいとかなんとか・・・いろいろ意見がアリマスね。

    • CNX41 says:

      こんにちわ
      そーなんですよね。パッティングやパターの理論とその実践はいろいろな方がいろいろな事を言っていて一概に何とも言えないところです。
      理論上自分で理解できる範囲で考えてみようかなーといったところです。
      ゴルフ理論的には正確では無いかもしれませんが、ライ角の過不足によるフェイスの開閉を結果的にスイングで代償するため、スイングの始動・終動にかなり影響が出るのかと思われます。
      ロフトが0°であればヘッドのトゥーヒール方向の位置がフェイスの向きに影響を及ぼさないということになるので、スクエアに打ち出すという意味ではインパクトロフトが0°になる方向にセットアップしていく事が重要なのかもしれませんが、これにキャリーとランの要素を加えていくとロフトは必要ということになるので、インパクト時のライ角を適正にしておかないと上記したように、フェイスの開閉をスイングで相殺する事になり、安定性の低下に繋がるのかと想像しています。
      実際には、適切なインパクトロフトを決めてから、スクエアな弾道と安定したスイング軌道が記録されるライ角を設定しました。
      レーザーと高速カメラで見てみると10回のパッティングが全部バラバラなんてスペックもあり、正直驚きました。
      ゴルファー自体のコンディションもたぶんに影響を及ぼすはずですので、定期的かつ継続的な測定が効果的かなー?という印象を持ちました。レーザーの測定装置は自分で欲しいですねww

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