PINGを選ぶ理由

・はじめに
・PINGとの出会い
・PINGと日本
・PINGのカスタマーサービス

はじめに・・・

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ゴルフを再開しました。そうなると以前からおつきあいがある人も新たに知り合う方も含めて自然と周囲にゴルフ関連の人達が増えてきます。

その中で当然道具の話が出てくるわけですが・・・

昔から知っている人は
「今なに使ってんの?」「やっぱPING?」「あ、そう。」「アイアンは昔からPINGしか使ってなかったもね・・・・」となり、

昔を知らない方は
「クラブは何処の使ってるの?」「え、PING?」「なんでPINGなの?」と聞き返されることが多いです。

共通しているのは、たくさんのクラブメーカーの中からなぜPINGを選ぶのか?という事が不思議なようです。
確かにロゴやデザインなんかも含めてPINGが好きですが、固執しているわけではありません。実際ドライバーなんかはずっと他社製品を使っています。
それでもなぜPINGのクラブを使っているかというと・・・・

PINGは私たちのような普通のアマチュアゴルファーが

簡単
少ない投資
自分に適したクラブを手にする事ができる

唯一のメーカーだと考えているからです。

ピンではカスタムフィッティング時に12種類のカラーコードチャートを使って、体格から自分に適したライ角等のクラブアライメントを大まかに決めてくれます。

PING Color Code
PING Color Code

既製品でありながら、ゴルファーの体格に対して見当違いのクラブにならないようになっているわけです。
素直に言うと「それぞれに合ったクラブ」という事です。
(個人的には大きく外さないクラブと解釈しています。)
実際にはチャートのカラーコードを基準にクラブを組んでもらい実際にボールを打ち、ソールの当たりから最適なコードを知ることができ、更にシャフト長やバランス等も変更できるようになっています。
いずれにしてもスイングや球筋に影響の出やすいライ角が身長や腕の長さ等に対して、
「極端にフラットなクラブ」や「極端にアップライトなクラブ」
を掴まされることは絶対に無いのです。
ありきたりの表現になりますが、Tシャツで1つでもフリーサイズよりもS・M・Lぐらいには分かれていたほうが自分に合わせやすいのと同じ事かと思います。

じゃーフルオーダーは?ということになるのですが・・・

私自身は、

フルオーダーは全然ダメ

だと思っています。
聞こえは良いですが、

クラブを作る人や売る人の都合

で出来ているシステムで、「プロはフルオーダー」という前提を利用して作られた幻想に近いものではないかと・・・・(あくまで私見ですwww)

もちろん例外な方はいらっしゃると思いますが、ほとんどはホリデーゴルファーでしかも大半はドライビングレンジでピシピシ打っているだけで年間ラウンド数が100とかって人は少ないと思うのです。
要するに我々は烏合の衆なわけで・・・

そんな人が、

自分のスイングにあったクラブアライメントをメーカーに正確に指定できるのか?
今のスイングに合わせてクラブを作って本当に良いのか?

等を考えただけでも、まーもてあますのかなと・・・

フィッターやメーカーの技術者を目の前に堂々とディスカッションできるだけの知識があるのかどうか?ってもの疑問です。
そのためににフィッターがいるんでしょ!という考え方もありますが、

フィッターもその人のすべてを知るわけでは無いので、2・3発球打ったのをチラ見しただけで、ホントに的確なフィッティングなんて出来るのでしょうか?

「俺の何を知ってるの?」

って感じww
で、結局お口が上手に動くフィッターの手のひらで踊ってしまう可能性が高いのかなーと・・・

庶民は吊しの服で良し!!ただしある程度サイズは合った方が良い!!という私的結論にいたるわけです。

話を戻しますが、

統計学的なデータを基に設定されているアライメントを使用した方が、良い面・悪い面ともに平坦化され極端な設定にならず道具として安定したものになるのではないかと思っています。

PINGは上記のカラーチャートから基本サイズとして12種類のライ角を選べます。
(世界中のゴルファーを12種類に大別してみた感じですかねー)
その時点で良いスイングをしているのか悪いスイングをしているのかは別として、少なくともチビで、だぶだぶの服を着ていたり、デカでちんちくりんの服を着ている様な事は無いわけです。

ここを基準に自分のスイングを作れば良いし、必要ならばクラブアライメントを変更すれば良いのではないでしょうか?

で、すごいなーと思うのは

PINGはこのライ角やロフト角等、シャフトの種類および長さ、バランス、グリップ径の設定がすべて

標準価格に含まれている

わけです。

他社の大半の既製品では出来ていないシステムなんですよね。

大手の量販店で買えば他社のクラブと同様に20%以上は値引きされて売られているわけですから、じつはすごい事かなーと思うのです。はい。

更にPINGの場合、売ったら売りっぱなしではなくクラブのシリアルナンバーで顧客というかクラブアライメントの管理をしてくれています。

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<一部消してあります。>

ですので、新しいクラブを購入する際やクラブの追加購入・修理の際にもこの番号からデータを確認することが出来ます。
なかなか機会はないような気もしますが、世界中何処でも同じスペック・セッティングのクラブを買うことが出来るわけですね。

他社のクラブですと、同じ製品であってもロットによって微妙に仕様変更があったりしますし(公表されない)、自分が持っているセットと異なったとしてもそれは保証されません。5~PW買ったあとで3と4を追加してみたら、渡されたクラブは見た目は同じでも別物的な事もあり得るのです。

PINGはそれこそ20年前のクラブであろうとも購入当時と同じセッティングでクラブを補充する事が出来るようですので継続的にゴルフをしていくのであれば非常に有益なシステムと言えるでしょう。

PINGとの出会い

PINGとの出会いは偶然で、
学生の時分に知り合いに連れられて訪れたアメリカでラウンドするために「クラブ持ってきてないなら買えば!アメリカは安いから」的にコース内のプロショップで手に取ったクラブが、PINGでした。
というかそこはPINGのお店だったのです。(そのコースはアリゾナの有名なコースでした。*後日発覚)

初めてのPINGはとても衝撃的でした。

ごつい白人のおっさんが

「ここじゃみんなPINGなんだ!!」
「PINGが一番なんだ!」

とゴリ押し風で、変な物差しで足下から物差しで測られたのと、
何本か同じクラブを渡されて

「構えてみろ!!!」「そして打ってみろ!!」

と脅かされた上、
グリップも

「細くないとダメだ!細いグリップを買え!」

(ちなみに細いというのはグリップのカラーコードでホワイトのことでした)

と言われた事を覚えています。

考えてみると、それがPINGのフィッティングで、体格に合わせた最大公約数的なクラブアライメントを決めてくれていたのです。
その時のライ角のカラーコードは「ホワイト」。グリップも「ホワイト」でした。シャフトもエクステンドしたものを出された気がします。

現在のカラーコードが「シルバー」。グリップは「ホワイト」。シャフトは1/2インチ延長ですので、20年近くの時間の経過やアメリカと日本という場所の違いがあっても、フィッターが異なっていても何度か行ったフィッティングの基本的な見立てに差は無かったと言うことです。インデックス化による大きなメリットポイントと思われます。

で、一度も打っていないクラブをお店の前からそのままカートに積んでラウンド。

軽くクラブを振っただけで、自分が打ったとは思えない球筋と安定した飛距離。正確には軽くではなく、簡単にフルスイングできる、気がつくとクラブを振っている感じでしょうか。
自己ベストを一気に9ストロークも縮めてしまい、その結果に自分自身でも非常に驚きました。

ちなみに初めてのPINGはZINGです。チタンシャフトのステンレスヘッドのものでした。シャフトは10円玉のようなブラウンでした。(日本では未発売)
仕事が忙しくなって何となく自然消滅してやめてしまった頃まで

Eye2(ステンレス - スチール)
ZING(ベリリウムカッパー - カーボン)
Eye2(ベリリウムカッパー - カーボン) *すべてアメリカにて購入
と合計4セットを使いました。

当時周囲では毎週のようにクラブを変えている人までいた中で、「新しいクラブが欲しい」という気が全く起こらず、年単位で使っていられたことも今考えるとすごい事かな-と思っていたりします。

PINGと日本

PING Anser Iron


PINGのクラブは日本製!?です。
というのは、日本でPINGのクラブをオーダーすると、組み立ては国内で行われます。
Anserアイアン等はUSであってもジャパンアッセンブリで持ち込まれているとのこと。
面白いですよねー。

PINGというクラブメーカー自体はアメリカの企業ですが、製品に関しては実質日本産だったわけです。
逆に日本ブランドであるブリジストンは中華クラブ。ダンロップやミズノも一部を除くとやはり中華クラブ、その他の国内メーカーも軒並み中華製。

実態として見るのであれば、PINGのほうが国内メーカーですよね(笑)

別に中華クラブがダメとは思っていませんが、大量生産やその生産過程の精度等が決して良いとはいえないことや、それに伴い、アイアンセット等は各クラブの重量やバランスのバラつきを抑えられない部分が結果として、クラブ性能を下げていることはまちがいありません。

その点PINGはオーダが入った時点で、ヘッド重量が大体揃っているものを並べ、バックウエイトで微調整し、シャフトを組んで行きます。(という事になっていますww)
実際に測ってみるとプロが使うクラブのような精度ではありませんが、他社のセットのように1本だけ軽いとか1本だけ重いとかという事はありません。
ロフトやライのクラブスペックも凄く精度が高いとは言いませんが、他社のモデルに比べたら格段にクオリティが高いです。
また、納品後にアライメント測定をし、カタログスペックやオーダースペックからずれていた場合にはユーザーが納得するまで何度でもしっかり調整してくれます。
使う側が要求すればプロユースに精度に近いようなスペックのクラブを組んでくれるのです。

一般大衆が高品質の製品を簡単に手にする事が出来る。これぞジャパンクオリティです。
同じレベルにあるのは日本のメーカーではミズノぐらいでしょうかね?

PINGも日本で組み立てている事をもっと大々的に言えばいいのになーと思います。

PINGのカスタマーサービス

PING EYE2 XG

PINGのカスタマーサービスは凄いです。
先日話題のPING EYE2 XG Wedgeが発売されましたが、

正式なスペック等が発表になる前に、オーダーを「とりあえず全種類」と予約していたので、
スペック確定後に連絡がありました。

その際、「指定のシャフトおよびシャフト長だとバランスがD9になりますけどいいですか?」と連絡がありました。
ここまでは普通ですが、ここから先が違います。

とあるところ(US)から、ヘッドに種類があるという小話を聞いていたので、
「重いヘッドと軽いヘッドがあるって聞いたんですが、このD9ってのはどっちのヘッドで組んだ場合なのでしょうか?」
と尋ねたところ、初耳だということでした。
確認しますという事でいったんその話は終わったのですが、わずか30分後再度連絡があり、
「製品担当の方に確認したところ、確かに2種類あるそうです。」
「軽いほうが○○○g前後、重いほうは○○○g前後で日本仕様はすべて軽いほうです」
とコメントを頂きました。
やや内部的な話を含めて細かく説明してくれて、そのうえで、
「可能な限り指定のバランスにしてみます。」とのこと・・・

これを1人1人にやっているのかと思うとちょっと凄いですよね。
また、発売延期等のアクシデントもありましたが、その都度連絡を頂き、ここには書きませんが、
「ぶっちゃけこんな理由で遅れています」的な説明もあったりして、ユーザサイドの対応がとても印象的でした。

先日もドライバーのフィッティングをしたいなーとお話しただけで、
フィッターの方が、
「フィッティング用のキットを貸しますよ!というか、フィッティングしに来ますよ!!」
と即答してくれました。
アマチュアのクソゴルファー1人のため、しかも買うか買わないかわからないし、買ってもせいぜい2・3本。
この器用貧乏的なノリに凄さを感じます。

変な話ですが、ナイキの人達なんかは、営業の人や広報の人以外でも自社のウェアで身をかため、おしゃれな雰囲気を醸し出していますが、エンドユーザとしての我々に対してはクラブ等用具に関してはカタログショッピング的な域を出ない感じで、ヤマダデンキやコジマデンキの人達と話をしている気になります。たぶんそういうノリを戦略的に意図的に演出しているのだと思いますが、「どうせ解かんないし変わんないから吊るしのクラブ買っておきなよ。」的な接され方にはあまり好感を持てません。
不自然なライト感が鼻につきます。日本の香りを感じないんですよね。

その点、・・・
フィッティングイベント等で見るPINGの人達は会場設営の荷物運びからイベント進行の司会までいつも同じ人たちが、お洒落とは無縁(失礼・・・)のパッとしない黒いPINGジャンパーで身をかため、実際には分業化されているはずなのでそんなことは無いと思いますが、「さっきまでクラブ組んでました」的な48時間無限労働風のくたびれた感をバリバリに出しながらフィッティングしてくれたりします。(あくまでそういうイメージに見えるだけです)
が、逆にそれが紙の上のデータを見ただけでは出来ない細やかで緻密なアドバイスの信憑性を高めてくれています。
さらに凄いのは新しいモデルだから良いですとかではなく、フィッティングの結果によってはサクッと

「買い換えなくていいんじゃないですか?」
「十分今のクラブで数字出てますよ」

と販促的な概念は全くなし。
このブログにコメントを頂いたかたもおっしゃっておりますが、
私の知り合いでも、馴染みのフィッターに「買いたい」と言ったのに、
「買ってはダメだ!!」と言われたことや「旧モデルを探してきたほうが良いですよ」と言われたこともあるそうです(笑)
顧客のゴルフスタイルを見ていてくれてそのうえで、クラブの適性を見てくれている感じです。
ビジネス上がどうなのかは不明ですが、一介のエンドユーザに対してここまでフレンドリーなカスタマーサービスをしてくれるクラブメーカーって無いのではないでしょうかね?

参考ポスト<PINGのPINGらしい良い話

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