導線を考える

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ワインバーのお友達が新しくミニ支店を出すので、場所と内外装についてアドバイスして頂戴との依頼。
場所はこちらで言うところのファランが多く居住しているエリア。チェンマイ郊外となります。
日本のロングステーヤーよりもヨーロッパからは大勢のリタイヤメントな方々が逗留しています。
ある程度現地の風習に適応しながらも自分たちの過ごしやすい衣食住環境を構築していくのは得意なため、ステーキハウスやイタリアンを初めとしたレストランが軒を並べています。
彼らは我々と異なり妙な大盤振る舞いもしないので、コスト的にも適正なお店が多い。
そこで問題となるのが、アルコール類の取り扱い。
ビールはともかく、輸入モノのアルコール。特にワインは一定数の在庫を抱えることや、グラス単位で提供するコストや手間がネックになってきます。そこでワインバーを開いてもらって、そこからグラス単位でもデリバリーして共存共栄しましょうっていうビジネススタイルです。

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テナントはシンプルな角部屋。簡易な内外装でパッと始められるので、非常にお手軽です。家賃もタイ人同士ですので、非常に格安。日本人だとこの値段は無いですね。
このくらいであれば、潜りで日本食(日本料理とは言わない)をやっても儲かりそうwwww

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これもおもしろいなーと思うシステムなのですが、既存のお店の内装の一部を分解して新しい店舗に運んでくる。
あちこちのお店から集められた内外装で一夜城的にお店ができて、テナント契約後、あっという間に営業が始められます。看板等も既存店のを外しちゃって持って来ちゃう。「だっていままでのお店は看板つけなくてもみんな知ってるでしょ!!」とのこと・・・確かにね。
既存のお店は空いたスペースをよりグレードの高い内外装に置き換えていくので、かなり効率的です。

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ワインラックが着々と届きます(笑)
一通り、店内のインテリアについてディスカッションしてから、「この支店とコンセプトはどう思う?」と尋ねられました。「何も気にせずすぐにやれ!」と強めの語調でからかってから、角地を有効に利用する導線作りと卓数よりも席数のコントロールをしやすいほうが・・・・なんて話をしながら帰ってきました。
彼の場合、チェンマイエリアのディストリビューターとしてかなりの銘柄を押さえているため有利にビジネスをすすめていけます。加えて20000バーツを超える高級品も通関させない横流しルートを使えるのも強い。やはりタイでのビジネスは基本コネですね。許認可の必要な事業とかなんて一体どうなってるんだろう(笑)
リタイアメント後、こっちで少々ビジネスをという方はその辺を十分に留意する必要があります。奥さんや恋人の名前で軽く定食屋でもぐらいならまだしも、退職金突っ込んで残りの人生を!と考えている方は特にです。
(日本語ベースのビジネス話はほぼお化け系ですので気をつけて)

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